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フッ素についての「歯の話」

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フッ素について

虫歯予防法の一つにフッ素の応用があります。そのメカニズムについて説明します。フッ素は、大きく分けて歯に直接働く作用と、口の中の環境に働く作用の二つがあります。つまり、

  1. 歯の表面のエナメル質にフッ素が作用するとエナメル質の耐酸性が増す
  2. フッ素はだ液から歯へのカルシウム成分の取り込みを促進し、虫歯のごく初期であればエナメル質を再生する作用を助ける
  3. 虫歯に弱い生えたばかりの歯のエナメル質を早期に強く硬くする
  4. 口の中の虫歯菌の活動やだ液に含まれる酵素の働きを抑えることで、酸を作る働きが低下して虫歯が出来にくい口の中の環境を作る

こういったことにより、虫歯の発生が抑えられるのです。では、どうやってフッ素を応用したらよいのでしょうか。一番簡単な方法は、フッ素入りの歯磨き粉を使って歯を磨くことです。現在、日本では約50%の歯磨き粉にフッ素が入っています。成分表にフッ化ナトリウム、モノフルオフォスフェイト、フッ化第一スズなどの表示があればフッ素入りということになります。また、より確実な方法として、歯科医院でフッ素の溶液を直接歯に塗布してもらうのもよいでしょう。これは生えたばかりの乳歯や永久歯に行うとより効果があります。ただ、予防処置なので自費扱いになりますから注意してください。しかし、いくらフッ素を使って虫歯予防をしても、100%虫歯にならないという保証はありません。フッ素はあくまで虫歯予防の一手段に過ぎませんので、過信は禁物です。

広報春日井 8/15 松本修平